鶏びあ
“コケコッコー”はオスのみ~ニワトリ社会のおはなし~
皆さんは、“ニワトリの鳴き声”と聞いて、どのようなものをイメージされるでしょうか?
多くの方は、“コケコッコー”と大きな声で鳴く姿が頭に思い浮かぶでしょう。
しかし、実はすべてのニワトリがこのような鳴き声を発するわけではありません。
今回は、こちらの詳細を含むニワトリ社会のお話をしていきたいと思います。
ニワトリはなぜ鳴くのか?
ニワトリの子どもであるヒヨコは、“ピヨピヨ”と可愛らしい声で鳴きますが、ニワトリに成長すると、少しうるさく感じるくらいの声量でコケコッコーと鳴くようになります。
また、このようにニワトリが鳴く理由としては、主に縄張り争いを行っていることが挙げられます。
ヒヨコの場合、近くにいる親のニワトリに声を届けるだけで良いため、それほど大きな声で鳴く必要はありません。
一方、ニワトリは広範囲のライバルに対し、「ここは自分の居場所だ」とアピールします。
そのため、必然的に大きな声で鳴くことになります。
“コケコッコー”と鳴くのはオスのみ
先ほど、ニワトリは縄張り争いのため、大きな声でコケコッコーと鳴く必要があると言いましたが、このときコケコッコーと鳴くのはオスのみです。
なぜなら、縄張り争いを担当するのは、オスのニワトリの役目であるからです。
また、ニワトリが鳴くタイミングと言えば、朝をイメージされる方も多いかと思いますが、朝もっとも最初に鳴くのは、群れの中で最も強いボスのオスニワトリです。
ちなみに、メスのニワトリも一切鳴かないわけではありませんが、ボリュームはオスに比べてかなり小さいです。
具体的には、小さな声で“コケコッコ”と抑えるように鳴きます。
ニワトリの縄張り争いにおける仕組み
ニワトリは、基本的に1羽のオスに対し、複数羽のメスで群れを作ります。
また、ニワトリの祖先は、一説によると中国南部からインド、マレーシア、タイ、インドネシアなど東南アジア諸国の森林、草原に住む野鶏(赤色野鶏)であり、こちらは大昔、森におけるもっとも住みやすい場所を力のあるオスニワトリのグループが占拠していました。
現代に生きるニワトリも、同じような形で縄張り争いをしていて、多くのメスを引き連れるオスのニワトリが、朝にコケコッコーと鳴くことで縄張りを主張し、無駄な争いを避けるような仕組みができあがっています。
家畜のニワトリにも縄張り争いが存在する
野生のニワトリは、主に森林や草原において縄張り争いを繰り広げますが、こちらは家畜になったからといってなくなるわけではありません。
家畜として、小屋の中で育てられるニワトリも、他のニワトリと熾烈な縄張り争いをしています。
そのため、新しいオスのニワトリが小屋に入ると、元々中にいたオスニワトリとの激しい喧嘩が勃発する可能性が高いのです。
こちらは本能的な習性であるため、致し方ありません。
ニワトリの喧嘩の仕方について
ニワトリ同士の喧嘩は、基本的に1対1で行われます。
また、攻撃の仕方としては、トサカをくちばしでつついたり、羽を広げた状態で蹴りつけたりといった方法が多く、非常に激しいものとなります。
どちらが勝ったかの判定については、先に背を向けて逃げ出した方が負けというルールになっています。
ちなみに、先ほども触れたボスニワトリは、このような喧嘩を総当たりで行い、もっとも強かったオスのニワトリが担うことになります。
複数羽の対決は厳密に順位付けされ、一度戦った後、それぞれの結果が覆ることはないようです。
そして、朝のもっとも早い時間にボスニワトリが鳴いた後は、強いニワトリ順に鳴くことで、序列を確認しています。
ニワトリが朝に鳴くその他の理由について
ニワトリが朝に鳴く理由は、主に縄張り争いや強さの順位確認を行うからですが、実はまだ他にもあります。
まず1つ目の理由として、ホルモンの影響が出ていることが挙げられます。
ニワトリは、暗闇でものを見ることができません。
そのため、夜の間はずっと不安な状態のまま過ごしています。
また、今でこそニワトリは家畜化されているため、夜でもそれほど危険にさらされることはありませんが、祖先である野鶏の時代は、イタチやネコ、ヘビといった天敵が多く存在していました。
その影響もあってか、ニワトリは早朝に目が見えるようになったタイミングで、すぐに体を動かすことができるよう、ホルモンが活性化され鳴くのだという説があります。
また、もう1つの理由としては、メスへのアピールをしていることが挙げられます。
そもそも、コケコッコーと大きな声で鳴くことは、オスのみが行うメスへの求愛行動であり、早朝の静かな時間に鳴くことで、メスに声が届きやすくなり、アピールもしやすくなると考えられています。
採卵養鶏場のニワトリについて
ニワトリは、オスを中心に群れを作る習性がありますが、採卵養鶏場に存在するのは、卵を産むことができるメスのみです。
また、メスのニワトリしか存在しない採卵養鶏場の中でも、喧嘩が勃発することはあります。
具体的には、メス同士でつつきあったり、上に乗ったりして力関係をはかり、最終的には自然と序列ができていきます。
時には、人間社会でいうところのイジメに発展することもあります。
ちなみに、イジメに遭ってしまうニワトリのタイプは大方決まっていて、臆病で好奇心旺盛(目立ちたがり)であったり、真っ先に与えられたエサを取りに来たりするニワトリは、イジメに遭いやすいとされています。
イジメに遭っているニワトリは、常に周りからつつかれているため、羽毛がボロボロになっていて、一目見ただけですぐにわかります。
逆に、“イジメっ子”のニワトリは、つつかれることもなくエサをたっぷり食べているため、フワフワの綺麗な羽毛をしていることが多いです。
まとめ
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