鶏びあ
意外と曖昧?焼き鳥の定義
今や日本の国民食といっても過言ではない焼き鳥は、大人から子どもまで幅広い層に愛されています。
また、居酒屋メニューとしても確固たる地位を築いていて、専門店以外でも焼き鳥が食べられる店舗は数多くあります。
今回は、代表的な国民食でありながら意外と曖昧で知らない方も多い、焼き鳥の定義を中心に解説します。
日本焼き鳥協会は焼き鳥を明確に定義している
ご存知ない方も多いかと思いますが、日本には“日本焼き鳥協会”という団体が存在します。
こちらは、焼き鳥の美味しさや楽しさを追求し、その素晴らしさを多くの方に伝え、幸せな世の中の創造を目指す団体です。
イベント開催、経済活動、コミュニティ形成などを行うとともに、現状の日本を取り巻くさまざまな社会問題に対し、焼き鳥を通じて社会貢献を行うことを使命としています。
また、焼き鳥検定を受験し、合格すれば日本焼き鳥協会認定の焼き鳥アンバサダーとしての活動が許可されます。
焼き鳥アンバサダーの主な活動としては、美味しい焼き鳥を食べることや紹介すること、焼き鳥交流会を幹事し、焼き鳥ファンを増やすことなど、焼き鳥に関することであれば何でもOKとされています。
ちなみに、日本焼き鳥協会は、本記事のテーマである焼き鳥の定義に関しても、明確に打ち出しています。
焼き鳥の定義
焼き鳥は、漢字で“焼き鳥”あるいはひらがなで“やきとり”と表記されることがありますが、前者の漢字表記は“鶏肉の串焼き”、後者のひらがな表記は“鶏肉以外の豚・牛・馬などの肉または内臓の串焼き”と一般的には表現されることが多いです。
また、日本焼き鳥協会では、“焼き鳥”も“やきとり”も含めて普及活動が行われていて、これらを1つのものとして、以下のように定義しています。
・鶏、豚、牛等の畜産物(野生含む)の肉、あるいは内臓等の素材を使用している
・食べやすい大きさに加工され、串に刺している
・塩あるいはタレなどで味付けし、焼き上げている
ただし、上記の定義はあくまで基本的なものであり、すべてに当てはまらないものであっても、地域の文化として“焼き鳥”あるいは“やきとり”と称され、認知されている場合はこの限りではないとしています。
日本3大やきとりの街について
日本焼き鳥協会における焼き鳥の定義を見ていただけるとわかるように、“焼き鳥”または“やきとり”という名称であっても、鶏肉が使用されているとは限りません。
また、日本には“日本3大やきとりの街”というものが存在し、以下のエリアで根付いているご当地やきとりは、一般的に知られているものとは大きく異なる特徴を持っています。
・北海道室蘭市
・埼玉県東松山市
・愛媛県今治市
それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
北海道室蘭市
北海道室蘭市の焼き鳥(やきとり)は、豚肉をメインに使用しています。
また、一般的な焼き鳥では、鶏肉の間に長ネギを挟む“ねぎま”が有名ですが、室蘭の焼き鳥は豚肉の間にタマネギを挟み、洋ガラシを付けて食べます。
鶏が使用されることもありますが、消費量が多いのは圧倒的に豚であり、その他の焼き鳥にもハツやガツ、シロ、レバーなど、豚の内臓を使用したものが多いのが特徴です。
ちなみに、室蘭において焼き鳥はお酒のアテだけにとどまらず、お土産や夕食、おやつとしてテイクアウトするのが当たり前となっていて、小さな子どもが家で豚の焼き鳥を頬張るのは日常茶飯事です。
埼玉県東松山市
埼玉県東松山市の焼き鳥(やきとり)は、豚のカシラ肉を使用します。
カシラ肉とは、豚の頭部(特にこめかみ、ほほ、あご等)の肉を指していて、弾力のある独特な歯ごたえと、濃厚な味が特長です。
また、こちらのカシラ肉と長ネギを串に刺して塩焼きにし、お好みで味噌だれを塗って食べるのが東松山流です。
味噌ダレは、白味噌をベースにニンニク、唐辛子など10種類以上の香辛料をブレンドして作られていて、元々は韓国出身の方が経営する焼き鳥店が始めたものだとされています。
ちなみに、東松山の焼き鳥店舗数は人口1万人あたり7.2軒と全国屈指であり、日本3大やきとりの街の中でも頭1つ抜けています。
愛媛県今治市
愛媛県今治市の焼き鳥(やきとり)は異彩を放っています。
まず、他の焼き鳥との大きな違いは、鉄板で焼くというところです。
具体的には、厚い鉄板の上に串打ちをした鶏肉などを置き、上からアイロンのようなもので押さえて焼くというものです。
また、今治では最初に“とりかわ”を食べるのが主流であり、こちらは“とりかわ”という名称ながら、皮だけでなく身も付いています。
しかも、こちらのとりかわは串に刺さっておらず、細かく刻まれた状態のものを鉄板で焼き、その後お口直しとしてキャベツを食べます。
イメージとしては、“皮つき鶏肉の鉄板焼き”のようなもので、一般的に知られる焼き鳥とは大きくかけ離れています。
ただし、こちらは今治でしっかりと定着している食文化であり、日本焼き鳥協会でも焼き鳥(やきとり)として正式に認められています。
その他のご当地焼き鳥について
日本全国には、他にも一風変わったご当地焼き鳥が数多くあります。
代表的なものをいくつか見てみましょう。
・北海道美唄市
北海道美唄市では、鶏肉と鶏レバーや内卵、砂肝、心臓、キンカンといった内臓をタマネギで挟み、1つの串に刺して焼く“美唄焼き鳥”が食べられています。
・福岡県久留米市
福岡県久留米市では、鶏肉や豚肉の他、牛肉や豚モツ、野菜や魚介類(イカ、ホタテ、シシャモなど)を串焼きにしたものが焼き鳥として提供されています。
・北海道函館市
北海道函館市でチェーン展開しているコンビニ“ハセガワストア”では、ロングセラー商品として“やきとり弁当”が販売されています。
室蘭と同じ豚肉の焼き鳥が入った弁当であり、一般的なコンビニ弁当とは違って、注文を受けてから店内で豚を焼き、ご飯の上に乗せるというスタイルが人気です。
まとめ
ここまで、意外と知らない方も多い焼き鳥の定義や、全国の変わったご当地焼き鳥などについて解説してきました。
鶏三和のオンラインショップでは、名古屋コーチンのもも、むね、ねぎま、かわといったさまざまな部位を使用した焼き鳥串を販売しています。
ご家庭で本格的な名古屋コーチンの旨みを味わえるため、ぜひ購入してみてください。
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