鶏びあ
鶏肉への支出金額ランキングベスト5~名古屋市は〇位~
鶏肉は、価格がリーズナブルな上にヘルシーであり、食べられる部分も多い食材です。
また、鶏肉は日本全国で食べられていますが、各都道府県や都市によってその消費量には差があります。
今回は、鶏肉の支出金額ランキングベスト5を発表するとともに、全国の各都市と鶏肉の関係性についても解説します。
鶏肉への支出金額ランキングベスト5
2019年~2021年における、都道府県庁所在地別の支出金額ランキングベスト5は以下の通りです。
1位:福岡市(福岡県)
2位:熊本市(熊本県)
3位:宮崎市(宮崎市)
4位:大津市(滋賀県)
5位:京都市(京都府)
第5位:京都市(京都府)
鶏肉の消費量ランキング第5位は京都府京都市で、年間に1世帯で20,132円分消費しています。
京都府民は鶏肉が好きな方が多く、古くは海が遠かったことから、庭先で飼うことのできる鶏を貴重なたんぱく源として食べていました。
このような文化が、鶏肉の消費量の多さにつながっていると言えます。
第4位:大津市(滋賀県)
鶏肉の消費量ランキング第4位は滋賀県大津市で、年間に1世帯で20,516円分消費しています。
滋賀県といえば、日本を代表するブランド牛の近江牛が有名ですが、牛だけでなく豚や鶏など、古くから食肉産業も盛んに行われています。
大津市だけに限らず、西日本地方全体が、九州地方のあらゆるエリアで飼育されるブロイラーを食べていることも、消費量の多さにつながっています。
第3位:宮崎市(宮崎県)
鶏肉の消費量ランキング第3位は宮崎県宮崎市です。
年間に、1世帯で20,993円分消費しています。
宮崎県は、鶏肉を使った郷土料理が豊富で、こちらが食卓に浸透していることが、消費量の多さにつながっていると考えられます。
宮崎ブランド“みやざき地頭鶏”の炭火焼き、チキン南蛮などの鶏料理は特に有名であり、古くから正月や祝い事の際には、鶏肉を振る舞ったり、食べたりする風習がありました。
もも肉を使用するケースが多いことから、鶏のもも焼きと呼ばれることもあります。
また、衣をつけて揚げた鶏肉を甘酸っぱい南蛮ダレに漬け込み、タルタルソースをかけて食べるチキン南蛮は、子どもから大人まで大人気のメニューであり、日本で初めてチキン南蛮を提供した店舗も宮崎県にあります。
第2位:熊本市(熊本県)
鶏肉の消費量ランキング第2位は熊本県熊本市で、年間に1世帯で21,081円分消費しています。
熊本といえば馬肉が有名ですが、鶏肉が食べられる機会も非常に多いです。
郷土料理においても鶏肉はよく使用されており、代表的なものに、つぼん汁が挙げられます。
こちらは、鶏肉やかまぼこの他、里芋やゴボウ、ニンジン、大根といった根菜の野菜を小さめに切り、いりこ出汁で煮て醤油味で仕上げた汁物です。
元々は人吉球磨地域で、秋祭りに供されていた会席膳の1つであり、現在は正月や祭りなどでも作られています。
なお、熊本県ではかつて天草大王という、世界的にも稀な大型の肉用鶏が飼育されていました。大正時代には、天草大王の若雄を長崎県島原市の鶏肉問屋が、博多水炊き用肉鶏として出荷していたという歴史もあります。昭和初期に一度絶滅してしまいましたが、平成に入ってから復元され、幻の地鶏として人気が高まっています。
第1位:福岡市(福岡県)
鶏肉の消費量ランキング第1位は福岡県福岡市で、年間に1世帯で21,151円分消費しています。
福岡市で多く鶏肉が消費されている理由は、宮崎市や熊本市と同じく、郷土料理に多く使用されていることが挙げられます。
代表的なものだけでも、焼き鳥や水炊き、かしわ飯やがめ煮など、その種類は多種多用です。他の地域が起源のものをアレンジして、独自性や付加価値を加えた結果、福岡の名物・名産品となったケースも多いです。
例えば、福岡の名物料理水炊きは、中国料理と西洋料理をヒントに考案したと言われています。
水炊き発祥の店『水月』の創業者である林田平三郎氏は、15歳で香港に渡り、英国人宅に住み込んで西洋料理を学びました。
そして帰国後、中国料理の鶏水煮を西洋料理のコンソメスープで味付けし、日本人の口に合うようにした水炊きの専門店を明治38年に開業しています。
名古屋市は何位?
名古屋コーチンや手羽先の唐揚げなど、食生活に鶏肉が深く根付いているイメージのある愛知県名古屋市ですが、鶏肉の消費量ランキングは38位と、高くありません。
消費金額としては、年間1世帯あたり15,421円分であり、こちらは全国平均の金額を1,000円ほど下回っています。
現在はあまり鶏肉を食べない愛知県民ですが、昔の愛知県は養鶏が非常に盛んで、大正10年~昭和5年の養鶏飼育戸数は、千葉県に次ぐ全国2位でした。
また、名古屋市では、鶏肉のことをかしわと呼ぶことがあります。
これは日本在来種の鶏の羽毛が茶褐色で柏葉の色に似ていることが由来で、日本において白色の外国種ブロイラーが増えてからはあまり呼ばれなくなりましたが、愛知県や関西・九州地方では、現在でもかしわという呼び名が残っています。
参考:総務省統計局 家計調査
まとめ
全国の鶏肉支出金額ランキングベスト5を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
鶏三和のオンラインショップでは、養鶏の歴史が長い愛知が生んだ日本を代表する地鶏、名古屋コーチンの精肉や手羽煮、焼鳥串やその他の惣菜を販売しています。
美味しさはもちろん、いずれの商品も鮮度や安全性には自信がありますので、ぜひ一度ご賞味ください。