鶏びあ
砂肝はどこの部位?~砂肝の特徴について解説~
皆さんは、鶏の“砂肝”という部位をご存知でしょうか?
スーパーの鶏肉コーナーにも、当たり前のように並べられていることが多いため、一度も目にしたことがないという方は少ないでしょう。
今回は、そんな砂肝の特徴や味などについて、詳しく解説していきたいと思います。
砂肝の概要
砂肝とは、鶏の“砂嚢(さのう)”と呼ばれる部位のことを指します。
こちらは、鳥類が持つ胃の一部であり、食べたものを砕くための器官です。
鶏には歯が存在しないため、噛むという行為の代わりに、砂嚢を使って食べたものをすり潰してから消化しています。
ちなみに、スーパーなどで販売されている砂肝のほとんどは鶏のものですが、アヒルや七面鳥といった他の鳥類にも砂嚢はあります。
また、砂肝は日本だけでなく、アジア諸国でも串焼きやスープ、煮物などの調理法で食されています。
砂ずりとは何が違う?
砂肝と似たような言葉に“砂ずり”があります。
こちらの言葉に関しては、砂肝と同様に聞いたことがあるという方は多いかと思いますが、果たして双方の違いは一体何なのでしょうか?
実は、これらはどちらも砂嚢を指す言葉です。
砂ずりは主に、九州地方や東海地方などで呼ばれていた名称であり、それが広く伝わって、当該地域での呼び名として定着したと言われています。
砂肝の味の特徴
砂肝はそのほとんどが筋肉で構成されているため、食感はとてもコリコリしています。
こちらの食感が、砂肝が持つ最大の特徴だと言えるでしょう。
非常に硬そうな見た目をしていますが、いざ食べてみると、意外なほどサクッと噛み切ることができます。
また、味は非常にタンパクで、あっさりしている印象です。
多少の甘みがありますが、食べる方によっては、独特のクセと感じるような風味も持ち合わせています。
ちなみに、砂肝の基本的な食感はコリコリですが、こちらの度合いに関しては、その鶏が何を食べていたかによって多少変わると言われています。
砂肝の名前の由来
砂肝という名前は、先ほども少し触れた砂嚢から来ています。
砂嚢は、鶏が食べ物をすり潰すための器官ですが、こちらの中には文字通り多くの砂や小石が詰まっていて、ここでいう砂や小石は人間でいうところの歯に当たります。
つまり、“砂”が溜め込まれた“肝”で、砂肝という名前になったということです。
ちなみに、砂嚢が食べ物をすり潰す際には、飲み込んだ砂や小石が食べたものと一緒になり、筋肉がギュッと動くことで、すり潰され細かく砕かれます。
その後、これらの砕かれた食べ物や砂、小石は、後ろの消化器へと送られます。
砂肝の下処理方法
スーパーなどで購入した砂肝を調理する際は、下処理を行う必要があります。
まず、いくつかまとめてパックされているうちの1つを取り出し、真ん中の青白い部分で2つに切り分けます。
つながった2つのコブを、1つずつ分けるようなイメージです。
その後、コブの両側に付いている青白い部分を包丁でそぎ落とします。
このとき、青白い部分の除去が不十分だと、少し食感が悪くなってしまうため、注意しましょう。
両側の青白い部分を切り落としたら、盛り上がっている部分を上にして、さらに縦に二等分にします。
これで、砂肝の下処理は完了です。
ちなみに、裏面の白い部分(青白くない部分)や分厚い部分などは、切り落とさなくてもOKです。
砂肝の美味しい食べ方
砂肝の美味しい食べ方は、なんといっても塩でシンプルに味付けした焼き鳥です。
こちらの調理法であれば、砂肝の淡泊な魅力を最大限に味わうことができます。
また、少しこってりした味を楽しみたいという方は、タレかゴマ油塩で食べるのも良いでしょう。
そこに、七味唐辛子でアクセントを加えるのもおすすめです。
ちなみに、砂肝に相性の良いアルコールは、ビールや焼酎、日本酒などです。
ワインが好きな方は、白ワインを合わせても美味しく食べられるでしょう。
砂肝を使ったお手軽レシピ
ここからは、砂肝を使ったお手軽なレシピをいくつか紹介します。
気になるものがあれば、ぜひ自宅で作ってみてください。
砂肝のネギ塩焼き
最初に紹介するのは、砂肝のネギ塩焼きです。
あっという間に完成するため、非常におすすめです。
材料(2~3人前)
・砂肝1パック※下処理済のもの(8切れ程度)
・ニンニク(みじん切り) 1片
●ネギ(粗みじん切り) 1本
●ゴマ 大さじ1
●ゴマ油 大さじ1
●塩 少々
●胡椒 少々
・レモン 適量
作り方
①下処理をした砂肝を2~3mmの暑さに薄切りにし、お湯で茹でてザルにあげておきます。
このとき、臭みが気になる場合は、ネギの青い部分と生姜の薄切りを一緒に入れてください。
②フライパンにゴマ油(分量外)とニンニクを入れ、ニンニクの香りがしてきたら、①の砂肝を入れて炒め、●の調味料をすべて加え、全体を混ぜ合わせます。
③混ぜ合わせたものをお皿に盛り、レモン汁をかけて、完成です。
ちなみに、砂肝をお湯で茹でるという工程は、カットしても構いません。
完全に火を通すのに時間はかかりますが、砂肝を生のまま塩コショウし、ゴマ油とニンニクで炒め、●の調味料を加えても完成します。
また、この場合は、焦げ目がつくくらいよく焼いてください。
砂肝のガーリックバター焼き
次に、砂肝のガーリックバター焼きを紹介します。
先ほどのネギ塩焼きとはまた違った、食欲をそそるおつまみです。
材料(2人前)
・砂肝※下処理済のもの 200g
・すりおろしニンニク 小さじ1/4
●ガーリックパウダー(粗挽き) 小さじ1
●塩胡椒 2つまみ
・有塩バター 10g
・パセリ(生) 適量
・レモン(くし切り) 1個
作り方
①パセリをみじん切り、下処理済の砂肝を一口大にカットします。
②中火で熱したフライパンに、有塩バター、すりおろしニンニクを入れ、香りが出たら砂肝を入れて炒めます。
③砂肝全体に油が馴染んだら、●を入れて炒めます。
④砂肝の色が変わり、火が通ったら器に盛り付け、みじん切りしたパセリを振りかけ、レモンを添えて、完成です。
まとめ
ここまで、砂肝の特徴や味、食べ方などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これを機に砂肝に興味を持ったという方は、ぜひスーパーの鶏肉コーナーに足を運んでみてください。
また、さんわ公式オンラインショップ「鶏三和」では、名古屋コーチンの砂肝串を販売していますので、そちらもチェックしてみてください。
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