鶏びあ
なぜニワトリのほとんどが午前中に卵を産むのか?
ニワトリの卵は、私たち人間の生活に欠かせない食材の1つであり、毎日養鶏場で生産されています。
また、ほとんどのニワトリは、その日の午前中に卵を産み終わります。
では、なぜ個体差があるはずのニワトリのほとんどが、午前中に卵を産むのでしょうか?
今回は、その他の卵に関する知識とあわせて解説します。
ニワトリが卵を産む仕組みについて
メスのニワトリの卵巣から成熟し、卵黄となった卵胞は、まず鶏の体内にある卵管内に排卵されます。
また、この卵管内を約24~25時間かけて通過する間に、卵白や卵殻膜、卵殻といった部分が形成され、完全な卵になって産卵されます。
ちなみに、鶏肉として食すニワトリと、卵を採るニワトリは異なる種類であり、前者を“ブロイラー”というのに対し、後者は“レイヤー”と呼ばれています。
レイヤーは、何年もかけて卵をたくさん産む鶏を選んで作られた鶏種であり、ブロイラーと比べて体型が細身という特徴があります。
ニワトリは1日に何個の卵を産む?
養鶏場でニワトリの卵を採るシーンを想像すると、多くの方は何百個もの卵をまとめて採っている絵が浮かぶかと思います。
そのため、ニワトリは1日に何個も卵を産んでいると思いがちですが、実際は1日につき約1個の卵しか産むことができません。
先ほども少し触れたように、1つの卵ができるまでには、約24~25時間かかります。
つまり、1日かけてつくった卵を、完成したタイミングで1個だけ産むということです。
また、毎日1個ずつ卵を産み続けるのかというと、決してそういうわけではありません。
ニワトリは、5日間産卵し続けた後、1~2日ほど休み、また5日間産み続けるというサイクルを繰り返します。
時折、毎日のように産卵するニワトリも見られますが、平均すると1羽が1年で産む卵の数は、300個程度とされています。
ニワトリのほとんどが午前中に卵を産むのはなぜ?
ニワトリの7割以上は、午前9時~10時をピークに産卵します。
多少こちらの時間をずれ込むことはありますが、それでもほとんどのニワトリは、午前中のうちにその日の卵を産み終わります。
また、その理由には、ニワトリの本能が大きく関係しています。
ニワトリは、外敵に狙われやすい夜間に卵を産むのは難しく、こちらの時間帯は自身の身を守ることで精一杯になっています。
そのため、養鶏場で人工的に光を管理し、点灯・消灯していたとしても、朝のうちに産卵を済ませ、午後からは体力を温存し、翌日に備えます。
もちろん、養鶏場にいるニワトリが、実際外敵に襲われる心配はほとんどありませんが、上記の本能は野生でないニワトリにも残り続けています。
“光”も大きく関係している
ニワトリの多くが午前中に卵を産む理由には、本能が大きく関係しているという話をしましたが、それ以外に大きな関連性があるのが“光”です。
ニワトリは、光の刺激によって、産卵に必要な性腺刺激ホルモンが分泌されるようになっています。
また、こちらのホルモンには、卵の産卵に必要な“卵殻刺激ホルモン”と“黄体形成ホルモン”が含まれていて、2つのホルモンが影響することにより、ニワトリは夜ではなく、朝に卵を産むことが可能となっています。
ちなみに、ニワトリのほとんどは午前9時~10時に卵を産みますが、1個の卵をつくるには24時間以上かかることもあるため、翌日の産卵時間は基本的に少しずれる形になります。
例えば、ある日の午前9時に卵を産んだニワトリは、翌日は10時、翌々日は11時と、だんだんピークからずれた時間に産卵するようになります。
すべてのニワトリが午前中に卵を産まないのは、こちらのずれが大きく関係しています。
有精卵と無精卵の違いについて
メスのニワトリは、受精をしなくても卵を産むことができます。
また、メスのニワトリだけで産んだ卵は“無精卵”と呼ばれるもので、温めてもヒヨコが産まれることはありません。
一方、オスとメスのニワトリを同居させ、交尾して産まれた卵は“有鶏卵”と呼ばれ、温めるとヒヨコになります。
一般的に、スーパーなどで販売されている卵や無精卵ですが、稀に有精卵と表示されているものもあります。
有精卵と無精卵を見分ける方法としては、卵を温めてから10日目頃に、卵の尖った方を下に向け、暗い部屋で上から光を当てる方法が挙げられます。
このとき、無鶏卵は卵全体が半透明のままであるのに対し、有鶏卵は血管等が形成され始めています。
ちなみに、メスのニワトリのみを飼っている養鶏場であれば、産まれる卵はすべて無精卵ですが、例外として、人工授精を行っている場合は、有精卵が含まれている可能性があります。
ニワトリの卵はなぜ楕円形なのか?
水中で産卵する魚類、地面の上で産卵する爬虫類の多くは、ピンポン玉のように丸い球体の卵を産みます。
これに対し、ニワトリの卵は独特な楕円形の形をしています。
なぜ楕円形をしているのかというと、こちらにはニワトリが卵を育てる環境が大きく関係しています。
野生のニワトリは空を飛ぶことができるため、なるべく外敵に襲われない木の上、崖などの高所に巣をつくります。
しかし、高所に巣を作ることで、外敵に襲われるリスクが軽減されるものの、卵を落としてしまう危険性は高くなってしまいます。
そこでニワトリは、一方を鋭くし、他方を鈍角にするという歪な楕円形の卵を進化の過程で生み出しました。
楕円形であれば、球体よりも転がりにくく、たとえ転がったとしても、元の場所に戻ってくる軌道を描くため、巣から落下する危険性が下がるというわけです。
もちろん、こちらはニワトリだけでなく、鳥類全般に言えることです。
ちなみに、楕円形の卵は、力学的にも非常に優れているとされていて、通常の力では、手の中で握りしめても割れることがありません。
こちらは、簡単に割れてしまわないように、うまく力が分散するようにできているからです。
まとめ
ここまで、ほとんどのニワトリが午前中に卵を産む理由を始め、さまざまな卵に関する知識をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
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